遺言というと仰々しく、ドラマや映画の中だけのものだったり、財産が沢山ある人だけのもの…と考えている方は多いと思います。実際、遺言を書いているのは全体死亡者の10%未満にとどまっています。
遺言があれば遺産分割協議を省略できるため、相続間での争いを防止することができます。一説によると遺言があれば相続問題の2/3は防げていたとのことです。 特に以下に当てはまる人は、遺言に遺産配分「誰に何をどれだけ引き渡すか」を書いてくことをおすすめします。
◎兄弟姉妹の仲が悪い場合 ◎先妻、後妻ともに子どもがいる・内縁の配偶者やその人との間に子どもがいる・結婚した相手に連れ子がいる場合◎子どもがいない場合 ◎面倒をみてくれた嫁がいる場合 ◎行方不明の相続人がいる場合 ◎自営業者や農家である場合
遺言の第一の目的は、自分が死んだ後の、法律に関わる事柄(遺産など)を決めるための意思表示です。
これを法定遺言事項といいます。
法定遺言事項には相続についての遺産分配や相続人の廃除・廃除取り消しの他、子供の後見人、遺言執行者、祭祀承継者の指定などがあります。
遺言の第一の目的は既に述べたように法定遺言事項を残すことです。その他、残された家族へのメッセージを書くことも可能です。これに法的効力はありませんが、家族への希望を遺言という形で残すことで、現実的にも反映される可能性が高くなります。
遺言を考えている方は、実際に作成する前に法律家に相談することをおすすめします。